今回ご紹介する『夢と金/西野亮廣(著)/幻冬舎』はどんな人にオススメか?
まだ読んでいない全ての日本人にオススメです!
「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。
耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。
「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
もしも、キミの両親や学校の先生が「お金の話をするな。はしたない」と言ったなら、彼らのことは軽蔑した方がいい。
もしも、貴方が子供達に対して、そのような言葉を過去に一度でも吐いたことがあるのなら、猛省し、子供達に正面から謝罪した方がいい。
日本の「自殺率」「自殺の原因」「犯罪の動機」を見ると、それがいかに畜生道に落ちた言葉なのかが分かる。
貴方の言葉は、自殺と犯罪の後押しだ。
貴方の言葉は、「夢」を殺す作業だ。
なぜ、貴方は夢を諦めた?
なぜ、貴方は他人を妬む?
なぜ、いい歳して不毛なアンチ活動に励む?
答えは分かっているだろう?
だったら、なぜ、それを子供達になぞらせる?
逃げるな。
今、この国に足りていないのは『希望』だ。
希望をもつためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。
子供は勿論、子供に背中を見せなければいけない大人もだ。
「金の話ばかりしやがって」と言うのなら、分かった。
だったら、僕よりも大きな夢を語り、行動している人間を連れてきてくれ。
それができないのなら、話を聞いて欲しい。
耳障りの良い話はしない。
夢を繋ぐ為の本当の話をする。80分あれば十分だ。
西野亮廣(キングコング)
そんな『まえがき』から始まるこの本は以下の3つのパートに分かれています。
- 第一章 富裕層の生態系
- 第二章 コミュニティ
- 第三章 NFT
3つのパートに別れていますが、第一章は今の話、第二章は1年後の話、第三章は3年後の話に分けられると思いました。
わぁ、ココ良いこと書いてあるぅ!
とテンションが上がったところを余すことなく読書メモに残したので、その読書メモをもとにボクなりの解釈を加えてブログ記事に残していきます。
尚、ボクの生活のために、Amazonリンクはアフィリエイトリンクになっていることをお許しください。
よろしくお願いします。
第一章 富裕層の生態系
『第一章 富裕層の生態系』では、これまでの日本で当たり前のように行われていた「広く浅く」ではなく「狭く深く」つまり「富裕層(VIP)」を相手に商売をしようよ!と、解説されているパートです。
とはいえ、西野さんのVoicyを聴いている人にとっては真新しい情報はなく復習になるかと思います。
復習でも良いんです。
何度も話すってことはそれだけ大事なことですから。
なんならこの章とほとんど同じ内容がYouTubeで公開されています。
「じゃあこのブログ読まなくても良いじゃん」
なんて言われたら泣きます。
お金の知識不足は命に関わる
そこまでハッキリ言わなくても・・・
とは思いましたが、読み終わると全人類が受け止めなければならない事実だと思いました。
無職のボクも命が危険にさらされていると日々感じています。
クラファンのリターンラインナップはお金の知識を測れる
西野亮廣さんといえばクラウドファンディングと炎上ですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後に各企業が慌ててクラファンを立ち上げ散っていった事がありました。
例えば知床遊覧船沈没事故 ※Wikipediaは記憶に新しいかと思いますが、これも西野さんにしてみればお金の知識不足が引き起こした事故だったとなるわけです。
実はこの事故を起こした会社もクラウドファンディングを立ち上げたのです。今はもう削除されて見れなくなったのですが、西野さんは削除されることを予想し全てスクショして保存しました。
そしてそのスクショをもとに、リターンラインナップの問題点を具体的な数字を用いて解説しています。
リターンラインナップを見ただけで
外部からここまで分かるのかと感心しました。
そして
支援しようと思ったけどこのリターンラインナップから見るに
お金の知識がなさそうだから支援金が無駄金になりそうだぞ・・・
ちょっと止めとこ。
という考え方ができるようになるわけです。
例えばホリエモンのクラウドファンディングはリターン品に『ロケット発射ボタン押す権利』がありました。この一品だけで1000万円の資金を集めたのです。
すごく賢い
高価格商品があるから低価格商品が成立する
『夢と金』では飛行機のファーストクラスの話を例に出したのですが、西野さんはさらに展開してイベントにVIP席を用意したという、「実践結果」も惜しみなく発表しています。
高い席の人を見て妬むのではなく
あなたのお陰でボクも利用できますと
感謝する気持ちが芽生えました。
プレミアムは競合がある中の最高位で客が値段を決める
このあたりから、プレミアムとは?ラグジュアリーとは?という話になってきます。
つまりどういうことや?
何度か迷子になりながら、ボクでもなんとか理解できたと思います。
ボクなりに例えを出すなら、コンビニのポテトチップスってどんなに高くても200円もしないでしょ?ってことだと思います。
その理由は、コンビニのポテトチップスは170円くらいと客が値段を決めているからです。
ラグジュアリーは競合がない状態で売り手が値段を決める
バカみたいな値段をつけて売れるわけないやん
とボクは思ったのですが、『夢と金』を読んで、世の中にはラグジュアリー商品がたくさんあることに気づかされました。
ランボルギーニ、ロレックス、ロマネコンティ、etc…
ホンマや
さっきのボクの例えを使うなら、1万円の高級ポテトチップスがラグジュアリー商品でしょうか。
こんな感じでボクなりの発見があると賢くなれた気持ちになるから、読書っていいですね。
ラグジュアリーとは夢とも言い換えられる
- [夢]の計算式は、[夢]=[認知度]−[普及度]
- [夢]の値が大きくなるほど値段を上げられる
- 認知度を高めるためにCMをバンバン打ち、一等地に店を構える
- 認知度を増やし、買えなかった人が増えると値段が上がる
せっかくラグジュアリーを覚えたのに
「夢」なんて言葉が出てきたぞ
と思いましたが、なるほど「夢」に置き換えるとグッと身近に感じて分かりやすいですね。
いつか自分の商品を作る時が来たら、このことを思い出したいです。
「機能」には相場があるので高く売れない
また新しい単語が出てきたと身構えたくなりましたが、「プレミアム」がなぜ値段を高くできないのかという話です。
日本の製品は「機能」を追い求めたことで、今は差別化しにくくなって辛いよねってことなんですが
確かに!
と膝を打ちました。
「意味」には相場がないので高くても売れる
さて、『夢と金』1番の難所「意味」についてですが、ランボルギーニを例に解説してくれてスッと頭に入ってきました。
ドアが縦に開いたり、時速250キロだせるのは「機能」じゃなくて「意味」だから3000万円でもビュンビュン売れるとのことです。
「意味」とは
「トキメキ」みたいなものでしょうか?
身近な例を出すと「ファンクラブ」がこれに当たるのではないかと思いました。
ファンクラブの会報って書籍で考えたら明らかに高いけど、誰も文句を言わないってことからも「意味」を売っているのだと思います。
支援系クラファンで高額支援を買う富裕層はリターンが欲しいわけではない
- 借りを作ることが目的
話はクラファンに戻り、富裕層に「意味」を売るにはどうすればいいかという話になります。
富裕層はクラファン限定Tシャツが欲しくて支援しているのではなくて、「借りを作りたくて」支援しているのだそうです。
この「借りを作る」というのが「意味」になるんだとボクは理解しました。
そういえば、ホリエモンの『ロケット発射ボタン押す権利』に1000万円支援した人は、もともとホリエモンと面識があったようです。
きっとこの方もホリエモンに借りを作りたくて
『ロケット発射ボタン押す権利』に1000万円出したんやろなあ
富裕層に与えるVIP席は最前列ではない
- 富裕層のVIP席とは落ち着いて話ができる場所のこと
- 最前列は熱狂的ファンに与える
そんな風に「富裕層が求めているものは何か?」と考えた西野さんが用意したVIP席は、舞台から遠くてお値段が高いにも関わらず、真っ先に完売するそうです。
そういえば野球場のVIP席も遠くの個室で、なんなら試合はモニターを見てたりしてますね。
そんな感じで、富裕層が求めている「意味」を知ることで、高い値段をつける事ができ金の問題が解決する。
最終的に命が助かってみんな幸せになるとボクは理解しました。
第一章はとても良い事が書いてありました。
そんな西野さんが毎日声で発信しているVoicyはコチラです。
第二章 コミュニティ
『第一章 富裕層の生態系』では富裕層を相手に商売しようぜ!という話でしたが、そんなに都合よく富裕層がいるわけではありません。
『第二章 コミュニティ』ではこれからは『コミュニティ』しか生きる道はないよね!という話になります。
機能を磨いても限界がありお金にならない
おん?また機能の話?
という感じですが、コミュニティの話をする前に機能追求がいかにオワコンであるかをこれでもかと力説しています。
日本の機能モリモリケータイはiPhoneが登場する前から手詰まり感があったよね?とのことですが、そう言われてみれば確かにそうだった気がします。
「厚さを3ミリ削りました!!」「重さをなんと19g減らしました!!」みたいなことを言われても消費者は
お、おぅ・・・
みたいな感じで、あの時代の日本ケータイは手詰まり感があったような気がします。
商売の世界で満足ラインを超えた後は誤差
- 客は満足ラインを超えてからの点数を判断できない
- 客に判断できない点数にこだわるのはオーバースペックであり職人の自己満足
先ほどの機能モリモリケータイで考えるなら、客の満足ラインはとっくにクリアしていたことになるそうです。
こういうのでいいんだよこういうので
みたいな塩梅が必要だったと言うことでしょうか。
どの商品も満足ラインを超えているなら客は人検索で商品を選ぶ
- 西野亮廣オンラインサロンメンバーは同じサロンメンバーの店を選ぶ
- 人検索に選ばれると価格競争から解放される
「人検索」と新しい言葉が出てきました。西野さんの造語でしょうか?
謎の組織と揶揄されることもある『オンラインサロン』ですが、『夢と金』を読み終えたボクは
コミュニティってチートやん
と思いました。
消費者は「店検索」よりも「人検索」を優先するとのことですが、この話は昔からあったように思います。例えば、
あそこのカフェにめっちゃキレイなバイトの子がいる!
となれば、多少高くてもそのお店を利用するのではないでしょうか?これを「人検索」と言うそうです。
逆に「あそこのお店はコスパ最高!」ってのが「店検索」と言えそうです。
1泊5万円と1泊10万円のホテルに機能の差はほとんどない
- 高級ホテルでは客を惚れさせるデザインが施されている
- スマホの充電器を忘れたお客様のために全てのお部屋に充電器を用意しておく、のではなくてフロントに問い合わせれば即解決するヒーローを演出
- 客を惚れさせれば人検索に選ばれる
10万円のホテルには10万円分の良いモノがあると思っていたので
びっくり腰を抜かしました。
西野さんは10万円のホテルに泊まった時にこんな事があったそうです。
- スマホの充電が切れそう
- しまった充電器を忘れた
- 部屋のどこを探しても充電器がない
- 近所のコンビニに買いに行くか
- いやその前にフロントに充電器があるか聞いてみよ
- フロントの人が充電器を持ってきてくれた!ありがとう!好き❤️
この話は
フロントの人はなんでも解決してくれるヒーローだね
という話ではありません。
よくよく考えてみれば「どうして部屋に充電器が用意されていなかったのか?」という疑問が湧き上がります。
というのも西野さんは「俺が充電器を忘れた客第1号なワケがない」「過去にも俺みたいな客がいたにも関わらずこのホテルでは充電器を部屋に用意していないんだ」と分析しました。
つまりは
充電器を忘れてピンチに陥ったお客様を助けるヒーローを演出するため、お部屋に充電器を用意していない。
という結論に至ったそうです。
そうかな・・・
そうかも・・・
随分と飛躍しているのでは?と思いましたが、妙に説得力があります。
コミュニケーションは不便から生まれる
- あえて不便をデザインしコミュニケーションを付加価値にする
- BBQ会場やいちご狩りがこれに該当する
そう言われてみればスマホが便利すぎることで、見知らぬ人に声をかけることはほとんどなくなりました。
それは相手の時間を奪わないのですが、コミュニケーションは枯渇しています。
ボクにとっては嬉しい変化なのですが
ますます孤独になる気がしなくもないです
顧客とファンは別物
- 機能を買う顧客から、意味を買うファンに変化させる
顧客もファンもお金をいただく意味で同じにだと思ってましたが、確かに区別できそうです。
音楽ライブでもチケットを買って来てくれた「顧客」から、グッズをノリで買ってくれる「ファン」が増えないと赤字だそうですね。
コンビニやスーパーはどれだけ繁盛しても顧客にあたる
- コンビニやスーパーが経営危機に陥ってもファンがいないので助からない
どれだけ繁盛していても「ファン」がいなければ助からないのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でたくさん見てきました。
安さで集客していた飲食店はとても苦しい思いをされたことでしょう。
応援シロがなくなるとファンが減る
- テレビ視聴率20%のMCでも劇場300人の席が埋まらない
- [応援シロ]=[目的地]-[現在地]
- 目的地と現在地を晒し続けることで応援シロが形となりファンが生まれる
テレビ仕事が絶好調でも劇場に300人も来てくれないのは衝撃ですね。
そのことを西野さんは「応援シロ」と言う言葉を使って分析しました。
〝海賊王〟に!!!おれはなるっ!!!!
これは、ONE PIECEの主人公ルフィの言葉ですが、海賊王という「目的地」にアラバスタ王国という「現在地」を引くと「応援シロ」がなんとなくイメージできそうです。
ルフィは何度も「〝海賊王〟になる」と言って目的地を晒し続けたからこそ、「応援シロ」となり超人気作品になったんだと西野さんは分析します。
鬼滅の刃もこれに該当しそうだ
漫画の話を続けますが、第1部が終わって第2部が始まっても盛り上がりにかけるのはきっと、第1部で目的が達成されて「応援シロ」がなくなったからなんじゃないかと思います。
ドラゴンボールは例外中の例外ということで
ジョジョの奇妙な冒険も進撃の巨人も例外ということで
お願いします。
第三章 NFT
『第三章 NFT』では少し未来の話になります。
今すぐ知らなければならないことでは無いのですが、未来のことは誰にもわからないのでできる時に勉強した方がいいです。
3年後の2026年ごろには各企業が本格参入するのではないかと思います。
3年後ってのはボクの身勝手な予想なので
ハズレても怒らないでください。
さて「NFT」とはなんぞや?『夢と金』ではもちろんNFTの説明があるのですが、ボクなりに噛み砕くことができないので説明はしません。
そのかわり「NFT」を使えばこんなことができるぞ、あんなこともできるぞといった内容を皆様にも伝わるように頑張ります。
お金に変わる新時代の価値のお話です。
ヤップ島では大きな石の「所有感」が価値になっている
- 触ることもできない海の底にある石が最も価値が高い
日本から3,000キロメートル南に位置するヤップ島ですが、この島では石貨(穴の空いた大きな石)が貨幣となっているそうです。
大きさはさまざまで小型石貨は手に持って商品と交換されます。ボクたちが使うお金と同じですね。
石貨は大きいほど価値が高くなるのですが、大型石貨は所有者が変わっても移動されずずっとそこにあるそうです。
「じゃあその大型石貨が誰の物か?ってのはどう判断してるの?」ってことなんですが、それはヤップ島のみんなが決めているんです。
アイツの物だとみんなが認めたらアイツの物となり、アイツからソイツに所有者が変わったとみんなが認めたらソイツの物になります。
そのとき大型石貨は1ミリも動いていません。
西野さんは面白い話を知ってるなあ
なんでそんな遠い島の話しをするのかというと、アナログだけど手に持つことができないのに所有感を得ることができるこの石貨の仕組みが、デジタルだから手に持つことができないのに所有感を得ることができる『NFT』と同じだからです。
NFTのような新しい技術には長い説明が必要
『夢と金』ではもちろん『NFT』の説明があります。しかし西野さんをもってしても長くて分かりにくいです。
そんな長くて分かりにくい話はテレビではほとんどしません。理由は視聴率が下がるから。
しかし選択肢としてNFTを知っておくべきだと西野さんは声を大にして言います。
これには首がもげるほど同意します。
NFTを理解するには触ることが近道
- 特にこの4つの単語が大事
- [OpenSea]
- [ETH]
- [仮想通貨取引所]
- [ウォレット]
「はいっ、もう良いでーす。さよならー」って気持ちになりますよね?
なんかNFTでスゲー金儲けできるって聞いたけど、こんなんよう分からんからもうイイヤってなると思います。
しかし、今のうちにNFTを経験しておくべきだとボクは思います。
なぜなら少し未来の話、例えば推しがNFTを販売した時に、それを買うことで推しを応援することになるからです。
あっ、推しがNFTを売ってる
そういや昔NFTが話題になってたなあ
でも買い方分からないし
てな感じでNFTを見送ってしまうと、今回ばかりは後悔します。
というのもNFTはあの日本当にあなたが買ってくれたのか?転売じゃないのか?がわかるようになっているからです。
詳しくはNFTの技術の話になるので割愛しますが、簡単に言えばよくある言葉です。
推しは推せる時に推せっ!
西野亮廣はページオーナー権として絵本40ページのうち3ページをNFTにして売ったときに400万円の値段がついた
とっても大事な注意点として、この記事を書いている2023年8月時点で再現性はないです。
400万円はNFTブームの後押しがあったとも言えます。とはいえ400万円。
NFTでお金を集めた事実を知っておくことは、将来あなたを助けることでしょう。
NFTとは「機能」ではなく「意味」を売るラグジュアリー商品
『第一章 富裕層の生態系』でも出てきた「機能」と「意味」がここでも出てきました。
NFTにも「機能」はあるのですが
その話は別の機会にでも・・・
この記事を書いている2023年8月時点では、NFTのほとんどが「意味」を売るラグジュアリー商品です。
NFTを買ったからと言って、生活の役にたつものではないです。
NFTは「意味」を売っているので価値は簡単に落ちる
- それを防ぐのがコミュニティによる運用
- ビックリマンシールのレアの価値を上げているのもコミュニティ
- コミュニティの共同幻想はある程度の規模が必要
これまで散々「意味」を売れと言っておきながら、価値が落ちるとはどういうことか?
ランボルギーニに例えると多分こういうことだと思います。
「ドアが縦に開いても意味なくね?」「時速250キロも必要なくね?」
と、世界中の人が思ったら3000万円の価値は暴落するでしょう。下手したら0円になってしまうかもしれません。
そうならないためにコミュニティが必要だと西野さんは言います。
コミュニティのみんなで「意味」の価値を高め合うとそう簡単には暴落しません。
『夢と金』ではビックリマンシールを例に出していました。
- キラキラのシールをみんなが欲しがるから価値が高い
- キラキラの中でもヘッドロココが特にいいからもっと価値が高い
- ビックリマンシールのコミュニティが盛り上がっている間は価値が落ちない
NFTは難しいですが、似たようなことはすでに子供のころ体験していたということです。
ライブTシャツはオシャレにすると「機能」になるから売れなくなる
- ダサくすると「意味」になり売れる
- 推しの宣言としてTシャツを着るとコミュニケーションツールになる
- NFTでも絵が上手いと売れるわけではない
再び「意味」を売ることの例が出てきました。
ダサいと欲しくなるのはなんとなく分かります。
例えばオードリーのオールナイトニッポンでは、物販でラスタカラーのリストバンドという普段使い絶対不可能な激ダサアイテムが、一瞬にして完売しました。
これも「意味」を売ったからこそ起きたのだと思います。
NFTは投機筋が価値をコントロールしやすく製作者もそれを分かった上で売るケースがある
- 投機価値を煽る物は買わない方が良い
これはNFT負の側面の話です。
株の世界では、機関投資家が潤沢な資金を使って株価を操作し、個人投資家からむしり取ることがよくあります。
これをやりすぎたら違法なのですが、NFTの世界ではルールが定まってないので、投機筋がやりたい放題できてしまいます。
自作自演で価格が急上昇しているように見せかけて部外者に売りつけて逃げて丸儲け
なんてことは日常茶飯事です。
なのでよく分からない人からよく分からないものは買わないを徹底するしかないと思います。
#NFT全員プレゼント
みたいなキャンペーンに釣られたこともありました。
支援活動をする心理として褒められたい気持ちがないわけではない
- ウォレットは常に公開されているので支援活動が強制的に公表される
例えばコンビニの募金箱にお金を入れてたところを、たまたま知り合いが見ていて後に褒められたら嬉しいと思います。
それがNFTの世界だとウォレットが常に公開されているので、「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「いくらで」「買ったか」全て知られてしまいます。
これは隠すことも改竄することもできません。
なのでウォレットを見ればその人の人間性を知ることができるので、わざわざ「寄付したぜ!」と発表しなくても上品にバレることができます。
現在西野亮廣の周りではNFTが「人を助けるために必要なお金を集めるツール」として使われている
ウォレットを見て「あの人はたくさん人を助けている」ことがバレるとどうなるか?
応援したことが必ず公表されるので、応援を後押しする効果があるのでしょう。
西野さんの周りにはそんな人がたくさんいるので、NFTを使った人助けがお金を集めるツールとして機能しているのだと言います。
これが応援した人に配られるNFT『CHIMNEY TOWN GIFT』です。
正直なところ
ボクは一眼見て欲しいと思ってしまいました。
AIが絵を描きNFTで売る時代になりクリエイターの仕事は代替される
NFTはデジタルアートとも言われますが、AIの台頭により絵が描けなくてもNFTを売ることができてしまいます。
AIが絵を描きそれをNFTとして売り活動資金を集めるという夢のような話が、西野さんのところでは実際に起きています。
AIすごすぎ
AIこそ今すぐ学んだ方がいいかも
まとめ、あるいは読書感想文
『夢と金』を読んで
東京ヒトリオ
ボクがこの本を選んだのは、著者である西野さんの音声発信を聞いていることと、将来のためにお金の勉強が必要だと思ったからです。
この本を一言で表すなら、お金ために夢を諦める人に喝を入れる本です。お金が尽きれば夢も尽き、やがて命に関わると思い知らされました。
夢か金かの二者択一を否定し、夢を実現するために必要なお金の問題を解決する手助けになると思います。
この本は、『富裕層の生態系』『コミュニティ』『NFT』の3つのパートに分かれています。ボクは第三章のNFTが特に学びが深かったので、そこをピックアップして感想文を書きます。
NFTは新しい技術で、正確に理解するためには詳しい説明が必要です。勉強する時間が無い人でも『夢と金』は、NFTを活用する方法を知る上で有意義だと思いました。
NFTを使えばこれまでにない新しい方法で資金集めができるようになり、夢に近づくことができます。お金が尽きれば夢が尽きてしまう現実と向き合った時、NFTはまるで魔法のように感じました。
その方法を不幸にも知らなかったことにより、夢を諦めた人がいたことでしょう。知っているかどうかで人生が大きく変わります。
お金があれば歴史に名を残した人もたくさんいたはずです。そうならないためにNFTという方法があることをもっと知られるべきだと思います。
例えばアニメ制作会社はいつも赤字の危機に立たされています。『SPY×FAMILY』や『ぼっち・ざ・ろっく!』という素晴らしいヒット作を生み出した会社が赤字になったと聞きました。
しかしアニメ制作会社にはまだ多くの資産があると思います。例えばアニメーション原画ならどれだけ高い値がついても買いたい人がいるはずです。
そこでNFTが活用できると思います。原画は1つしかないけど、NFTならデジタルなのでたくさん売ることができます。そして事故で破損する心配がないので、安全で正確に資金を集めることができるはずです。
もう一つの例として、舞台役者もお金の問題があると思います。舞台の稽古に給料はなく、チケットが売れないと自腹になることもあるようです。夢のために芝居の練習をする時間を削り、バイトに明け暮れる毎日を過ごしているそうです。
そこでNFTを活用すればどうなるか考えました。ファンがNFTを買って支援してくれるとバイトの時間を芝居の練習に使うことができます。そして舞台の質が上がって客の満足度が上がってチケットの売り上げも上がることでしょう。
お金の問題が解決すれば、夢へと一気に近づくことは間違いなさそうです。
NFTが普及するための課題は多いですが、この技術はすごいことだと思います。そしてこんな便利なものが将来普及しないわけがないと思いました。
しかしNFTはまだまだ普及していないようで、保有率はわずか3%というデータからも、現状では利用が限られていることが分かります。
ですがこの本の著者、西野さんはNFTを活用し何百万円もの資金を集め、活動資金に当てているようです。それもお金が尽きれば夢も尽きることを知っている西野さんだからできたことだと思います。
西野さんのことをよく知らない人たちから「あいつはお金に卑しい銭ゲバ」だと非難され続けたそうです。しかし、誰よりもお金に向き合ってきたからこそ映画を作ったりミュージカルを開催して夢を実現してきたのだと思います。
だからこの本のタイトルが『夢か金』ではなく『夢と金』であることが理解できました。夢を叶えるためにお金の勉強をするべきなんだと学びました。
この本を読み終えると、お金に対する卑しい気持ちがなくなります。お金が足りない人を応援する気持ちが芽生えます。
そんな未来を迎えるためにはみんながお金と向き合い、お金の勉強をするべきだと、ボクは思いました。
以上、1584文字、原稿用紙4.5枚
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